2022年5月25日
先日工務店さんの依頼でリフォームプランの打ち合わせをしていた際のこと。
「お庭の方はどうされますか?」とお聞きしたら、
営業の方が、「当社は外構の方は弱いので…」
と仰いました。
「あらあら、そんなじゃだめですよ~」と私。
↑今年スモークツリーが急成長。 お花をドライにするのが愉しみ♪
コロナ禍で庭に目を向ける方が増えたと実感しますが、施工業者は追いついていないようです。
建物優先で庭のことまで頭が回らない。更に施主様の予算も回らない。。というところでしょうか…(;’∀’)
また北陸は雨や雪が多いことからカーポートを設置するのが一般的。近くの分譲地にも道の両側に整然とカーポートが立ち並び、玄関前に小さな木が植わっている家が2軒ほどです。スペースが足りないのは否めませんが、その風景は余りに味気なくて、ふとそこで育つ子供達のことを考えてしまいます。
昔はわずかでも植栽をするのは当り前でした。垣根などもそのひとつ。手入れが大変なため最近では少なくなりましたが、垣根のある風景を見つけるとちょっと懐かしく、ほっとします。
↑古びていくフェンスに勢いよく茂るモッコウバラ
この時期は一年で一番庭に出ます。手入れをしていると、息子達が小さかった頃に虫やカエルを観察したり、ブラックベリーを収穫したり…
活き活きとした想い出がよみがえり、ここに根を下ろして暮らして来たのだなぁ~と実感します。
↑収穫したてのブラックベリーを食べる幼い頃の次男♡
庭は単なる趣味のものではなく、暮らしを豊かにし、心を育む大切な場所だということを、
施工者側がもっと真剣に考えなくては…。
建物は必ず色褪せていくけれど、そこに寄り添う自然があれば美しいと感じます。
建築の経年変化とは本来そういうものだと思うのです。