クライアントは50代女性。ご両親と愛猫の安全に配慮したリノベーションのご依頼です。
お父様からどうしても譲れないというお題があり、それをクリアするためにキッチンが真ん中の大胆なプランになりましたが、逆に画期的な空間にまとまりました。バリアフリーの導線や機能性を一番に考えながら、ディティールの美、素材の良さ、そして配灯にこだわった住まいです。
家族の中心にいるのはまだ若い猫。玄関とキッチンの格子は元気な猫が飛び出すのを防ぐ優しい
トラップであると同時に、和のイメージを醸し出すのにもひと役買います。
フローリングには福井県産の杉材を使い、それに合わせて造作や家具の面材、建具にも杉を使っています。
壁は珪藻土左官を使用。温かくほっとする空間になりました。